ハープ奏者 福本しのぶ - JOURNAL - 2015 -

last updated : 2016-01-21

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09月21日

アニヴァーサリー コンサート♪

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久しぶりのサンートリー。久しぶりの工藤重典さん♪
演奏活動50周年記念コンサートという事で、これまで工藤さんがアンサンブルを行った方々、そうそうたるメンバーを揃えてアットホームなコンサートに。

申し訳ない。私の中では "駄洒落の王様" 工藤さん(笑)
昔、パリの教会でのコンサートで、前夜に寝違えたと首にコルセット付けてコンサートした事もあったっけ。
色んなご縁で、フルート奏者が周辺に多い私だが、まだ学生で、全くもって音楽の道なんて考えてない頃から工藤重典さんの音楽に触れ、フランスのエスプリを感じさせてもらった。

お祭りのようなコンサートも最後の曲が終わり。
ドビュッシーのソナタから始まって、初演をされたという福田進一さんとのピアソラの「タンゴの歴史」。工藤さんのフランス音楽を堪能し、夢心地。
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すると、なんだか周囲がソワソワしてきたな〜と思ったら。
目の前に座ってた子がいきなり立ち上がって!

会場中に来場していたお弟子さんやフルート関係者が、野平一郎さん編曲による「happy birthday」を演奏し始めた。
これは凄い!! 
会場中の方々でお祝いし、幸せな気分に。

素敵なコンサートでした♪


09月11日

パリの響き

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毎年この時期になると、元エール・フランス勤務の方々によるチャリティーコンサートが行われる。
東日本大震災で被害にあった学校などにピアノを寄附したり素晴らしい活動を行っている。

フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre philharmonique de Radio France)の奏者が集まり、室内楽を披露するのだが、フランス人らしい音楽作りに懐かしさを感じる。
オーケストラ奏者という事で、珍しくピアノ伴奏ではなくハープ伴奏の室内楽が聴けるという事で、私にとっても魅力あるコンサートだが、これまたフランス人らしく、譜面を楽屋に忘れたり、笑いありのコンサート。
個人的には、司会者のお話ではなく、奏者の声を聞きたいが、これもご愛嬌。

今回は、フォーレやイベール、ラヴェルなど、王道のフランス音楽を。
やっぱブルックのコル・ニドライは、チェロとやりたいな。
素敵でした♪


09月03日

軽井沢の残り香

テレビの宣伝効果は凄い!!
とつくづく思ったのは、軽井沢を後にする日に立ち寄る中軽井沢のJA。

安いのはもちろん、軽井沢にさよならする時にはいつも高原野菜を沢山買って帰ったものだ。

が、先日テレビで見た軽井沢特集で拝見。
宣伝してるな〜と思ったら、なんと今回、お店開店前から行列が!
もうびっくりです。

人と人の間をすり抜けながら、母との絶妙な連係プレー。
レジ前の長蛇の列に一人が並び、一人は次々に大好きな紫キャベツとルバーブを手にとり、新鮮なレタスやインゲンも買って。
車の中は野菜たっぷりの3つの段ボールが(笑)
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軽井沢から帰ってきて1週間。

少しずつキャベツが小さくなり、ルバーブではジャムとケーキを作り。
まだまだ残暑の東京だけれど、軽井沢の涼しさを思い出しながら...。


08月25日

青山ロータリー

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本日は夏のお祭りでお世話になっている花柳先生のご好意により、東京・青山ロータリークラブにて30分程のコンサート♪

いつもは浴衣姿で盆踊りを教えてもらってる訳ですが、本当にハープの演奏ができる人なのか心配されていたそう(笑) 
ソロで大丈夫なのか、ドレスは着れるのか.... 
まぁ、確かに知らない人からすると、そうでしょうね。

なんとも愛想のないこの小娘が、ハープという楽器を弾くのだろうか? と思ったのでしょうね(笑)
でも良く言われます。ハイ。
高校生の頃、ベースを背負ってバンド練習から帰宅すると、家にいたお客様に「あら、お姉さんがハープをなさるの?」と言われ、「いえ、一人っ子です」と(笑) 

やる時はやるんです。私。(笑)

さて。短い時間でしたが、少しでもハープの魅力が伝わっている事を祈り♪

ご来場頂きました皆様に感謝。
演奏をさせて頂く機会を作って下さった先生に心より感謝です。


08月22日

軽井沢脇田美術館

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軽井沢もお盆を過ぎれば秋風を感じ...

日中はまだ暑い日差しを感じつつ朝晩は涼しくなり、霧も深くなる。
お布団をかぶってのヌクヌクが気持ち良く、温泉に入ってじっくりと体を温め幸せを感じ。

軽井沢もお盆を過ぎれば秋の気配を...

と良く言ったものだ。
軽井沢銀座を行き交う人も少なくなり、徐々に車も減り、別荘を閉めて行く人も少なくない。

そして、この時期は、天皇皇后両陛下が軽井沢入りする事も多く、別な意味で人の賑わいが。
昨年は災害もあり中止になったが、今年は、いらっしゃると、かなり前から連絡があった。
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駅前などしばらく通行止めになるので、早々の行動を!

そんな今日は、脇田美術館でのコンサート♪

パリでまだ建築大学の学生だった頃、吉村順三建築事務所へ研修に行った事があります。
もう吉村先生は亡くなられて、残りの設計の仕事をやる傍ら、私は、資料整理として古い図面の修復など行っていた。
その頃は、CADを使う方も多く、学生もかっこ良く見せるためにコンピューターの前で四苦八苦したものだ。
でも、そうではなく、昔ながらに丁寧に描かれた一本一本の線に魂を感じ、住まい手の事まで考え抜いたような数々の図面を前に、魅了された。
その時に見た、脇田和さんの軽井沢アトリエ山荘の図面。いち絵描きの子として、アトリエには興味津々だった。

そんな場所の横で、まさか演奏をする機会があるとも思わず。気が付けば今年で9年目に。

また今年は、脇田和さん、没後10年記念。
実は偶然にも私のデビューコンサートの日、脇田和さんのお別れの会だったのです。色んな縁を感じながら、今年はハープソロで、脇田さんの絵に合うかなと、ドビュッシーやサティなどを選曲。

聴いてくれてるかな♪

偶然にもパリの知り合いが来て下さったり、いつもながら皆様に感謝です。
ありがとうございました。


08月20日

軽井沢日動画廊

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本日は軽井沢日動画廊でのコンサート♪
気が付けば、12年目となりました。
これも全て、関係者の皆様、そして、毎年来て下って下さる皆様のおかげです。

第一回目に来て下さった方。
おばあちゃまと小さなお孫ちゃん。今では、もう高校生。音楽と触れられた事で吹奏楽部に入ったと報告を受けた。
ふらっと入ってくれたカップルは夫婦になって来たり。
軽井沢だからこそ出会える方々ばかり。

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また軽井沢だからこそのハプニングも。
大きな虫が飛んできたと思ったら、一番前で聴いていた子供が叫び(笑)毎年、画廊の目の前にある諏訪神社のお祭りに合わせてコンサートを開催するのだが、お祭りのお囃子が聞こえてきたり、屋台の臭いが漂ってきてお客さんと「お腹空いたね〜」なんて話したり。
今年もアンコール前に「今、向かってるから待ってて!」と連絡あり、一時中断と色々ありました(笑)

名前こそ知らないが、「また来年ね!」と声をかけてくれる事が、励みになり。

本当に皆様に感謝です。

いつまで続けられるかな。頑張ります♪


07月16日

祐天寺み魂祭り

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今年もこの季節がやってきました!
今日から3日間、祐天寺の盆踊り♪

4年前から盆踊りに参加。
祐天寺のお坊さん達と櫓に上がり踊る事は、本当に光栄な事。

唯一、父と訪れた夏祭りが、ここ、祐天寺。
暑い夏は大嫌いな父だったけれど、ビール片手に焼き鳥を食べながら、色とりどりの提灯と太鼓の音が、現実を忘れさせ、笑顔で楽しみ。
海外生活40数年を迎え、懐かしかったのか、「日本も良いね〜」なんて言いながら、昔話を聞かせてもらったっけ。

ひょんなご縁で、父が旅立った翌年から、ここのお祭りで踊る事になった私。
毎年ご一緒する方が「一段一段階段をのぼって、櫓の上に立って、そら見上げお月様にお祈りするのよ。
健康でいられるようにね。」と、言っていた。
確かに上にあがると、一段とお月様に近づき、見守ってくれいるように見える。
お坊さんたちと手を合わせ音楽を待っていると、色々と感じる事がある。
「おいおい、下手な踊りだな〜(笑)」なんて父の声が聞こえてきそう(笑)

さぁ、これから3日間、祈りながら踊ります。
さてさて。
盆踊り参加も今年で卒業かな。


07月14日

フランス革命記念日は芸術祭り

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Le Quatorze Juillet(7月14日)は、1789年のフランス革命、翌年の建国記念日より国民の祝日となった。
朝から軍事パレードが行われ、消防所ではダンス・パーティー、夜には花火と、一日中お祭り気分。

別に何かがあるわけではないが、小さい時から、この日は朝からテレビでパレードを見て、お稲荷さん大量に作って和洋折衷なパーティーの準備。
エッフェル塔の近くに住んでた時は、花火を見に行ったっけな。

安保法案で揺れている日本ですが、そういえば昨年は、第一次世界大戦から100年という事で、世界80ヶ国の軍隊が呼ばれ、日本も自衛隊がパレードに参加。
世界平和を築き保つ大切さを訴えるため、と言ってましたが、フランスも戦争に参加。 
色々と考えさせられます。
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さて、そんな今日。
久しぶりに美術館へ。 船越保武展を見に。
こんなにも固い石を表情のある石像になるまで磨き、冷たい石を暖かい肌感になるまで仕上げる素晴らしさを感じたのは久しぶりだ。
静けさの中に佇(たたず)む彫刻の姿は、何かを訴え。
デッサンも素晴らしく、船越の言葉も心溢れるものだった。

行って良かった。
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青空で清々しい暑さの本日。

練馬美術館では、大きな熊さんとカラフル キリンさんにも出会え♪

パリの広い空を思い出しながら、ラ・マルセイエーズの鼻歌を♪


06月22日

清春藝術

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久しぶりのドライブ♪
本日は山梨県小淵沢近郊にある清春藝術村へ。

ここのメインは、入り口正面にあるラ・リューシュ。

ラ・リューシュ(La Ruche)とはフランス語で "蜂の巣" を意味しているが、この建物は、蜂の巣の様に、天井高のアトリエが上下交差し、そこに住居空間が入り交じった、パリ15区にある芸術家専用の集合住宅である。

彫刻家アルフレッド・ブシェ(1850-1934)が、
"安全な環境で、瞑想と制作を" と、若手アーチストにチャンスを与える為に、パリの中心地に5000m2の土地を購入、1900年のパリ万博後、フランス・ジロンド地方ワイン館を設計したグスターヴ・エッフェルの建物を手に入れ移築し、制作の場としてアトリエにし、アーチストの卵達を住まわせた。
最初の住人として、シャガールやスーチン、ザッキンなどがいる。

そんなコンセプトに賛同した、東京は吉井画廊のオーナーが、清春に再現したのだ。

IMG_1028.JPGお茶室より
その後、周囲に美術館や礼拝堂ができ、どれもこれも素敵な建物で、中の作品も生き生きとしている。
ラ・リューシュも、日本には珍しい構造の建物で、中に入ってこそ魅力がわかる。
藤森照信氏設計によるお茶室 徹(てつ)もあり、隣には立派な桜の木があるので、きっと4月はピンク色に染まり綺麗なんだろうな、と思いながら。

吉井さんの芸術に対する愛を感じた空間にて、ゆったりと素敵な時間を過ごさせて頂きました♪


谷口吉生設計、ジョルジュ・ルオー記念館(礼拝堂)。安藤忠雄設計、光の美術館。藤森照信設計のお茶室「徹(てつ)」。ラ・リューシュ(蜂の巣)。内部はアトリエ。



06月20日

初能楽堂

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一度は観劇してみたいと思っていた、お能。
なかなか機会もなく、やはり知らない世界に飛び込むには勇気がいる。

そうか。
クラシック音楽鑑賞も、はじめてだと勇気が必要なんだろうな...

そんな今日。
知り合いの画商さんが趣味でお能をやっていて、公演に招待され。
お能が趣味だなんて、なんて粋なんでしょう!

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せっかくの機会なので、頑張って着物を着ました。
夏の着物は初。着るまでに汗だくになるのでは?と思ったけれど、ゆっくりゆっくりと(笑)
朝から大騒ぎだったけれど、思ったより暑くなかったので良かった。それより、ピシっとした気持ちになって観劇でき。

日本独特の "間" や、"動き" など、とても勉強になりました♪


06月12日

川崎♪

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川崎商工会議所主催のコンサート♪

8年振りでしょうか。
小さなご縁から広がって、大変お世話になってます。

本日は外語ビジネス専門学校内のホールにて。
ハープの構造から歴史の話。
なるべくわかりやすい曲目でお届けしました♪
どうだったかな?

登場中に転びそうになって、爆笑で始まったコンサート(笑)
とてつもなくアットホームな雰囲気の中、楽しい一時を過ごしました。

その後、ディープな川崎駅の裏の方のお店で関係者と2次会。
"ししゃも" と "めざし" の違いについて大学の大先輩達と激論。
ついでに "鯨" も登場して、も〜何が何だか(笑)

皆様には大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
また川崎でハープの音色をお届けできる日を楽しみに♪


06月07日

オマージュ・コンサート

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本日は、いつもお世話になっている方のお母様、遺愛の楽器を使用してのオーマージュ・コンサート@La Lyre♪

ハープ奏者のオーナーさんが、ハープが素敵に響く様にと作られた小さなホール。
リハではびっくりする程の響きで、ちょっぴり不安にもなりましたが、やはり計算尽くされているのでしょうね。
本番でも自分の音だけに集中でき、響きを最大限に見方につけることができました♪
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前半はハープの多彩な音色をお届け。古典から現代まで、きっと、"ハープはじめまして"の方もびっくりする奏法や音色もあったかもしれませんが、楽しんでもらえたかな?

後半は、お母様が習った曲から抜粋。
「そんな風に習ってなかったわ」なんてお叱りが聞こえてきそう(笑)
トークでもお話ししたのですが、お母様、日本ハープ界の基盤を作ったJ.モルナール氏に習っていて、氏がアレンジした「さくらさくら」を弾いたのですが、練習してるときに、ふと考えたのです。

クルト・ヴィスがN響常任となった1951年。
翌年に客員奏者として呼ばれたJ.モルナール氏。日本が好きになり、そのまま残り、なんと在日63年! そんなオーストリア人が編曲した「さくらさくら」を、フランス生まれ育ち、心は日本人だけれど、性格は日本人ではない(...と言われる(笑))私が弾く。
なんか不思議じゃないですか?
日本らしさを出すべきなのか、でも西洋楽器で弾く訳で...なんて色々考えちゃいました。
どう聴こえたのでしょうね。

あっという間の2時間。
お母様のご友人達もいらして良いオマージュになったかと。

素敵な企画にて弾けた事、心から感謝です♪


05月23日

若き音楽家

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本日は川崎ミューザにてアマデウス・ソサイエティー管弦楽団の
演奏会。 

今回は、2013年の日本音楽コンクール、バイオリン部門で1位を獲得した大江馨くんとの共演も。桐朋ソリストディプロマコース&慶應法学部の学生さん!
素晴らしいですね〜。

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メンデルスゾーンのコンチェルトは、ゆっくりと
リハーサルで聴かせていただきました♪

若いエネルギーと弓先まで繊細に奏でる音色に聴き惚れ。

素敵な仲間たちとの奏でる音楽は気持ち良いですね♪


05月10日

下町アート

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ピカソとゴーギャンを横目にオーケストラの練習へ向かった。

気になったので調べてみたら、アート好きの店主、日花さん。
本業はブティック店主だが、手先が器用で、木彫りの仏像彫刻は教える程の腕前、版画や絵画も描き、案山子も制作するとか。

閉店後に通ったおかげで入り口シャッターのゴーギャンも観られたが、お店の中にはクリムトにも出会えるらしい。


それにしても『ゲルニカ』と
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』。

反戦争を訴え、遺言的絵画をお店の看板にした方に、是非とも話をしてみたいものだ。


05月01日

幸せあれ!

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桜の季節が過ぎたら、もうそこは春。

窓の外を見ると新芽がぐんぐんと大きくなるのを感じ、駅までの道のりの木々は日に日に緑が増え、色とりどりの花が咲き始める。太陽の笑顔も増え、自然と元気も出てくる。

当たり前の事なんだけれど、生きてるんだな〜と実感。

お花たちって不思議ですよね。
どんなに冬が厳しい、夏は猛暑、水不足...と言いながらも、きちんと時期になったら咲いてくれる。

今年も玄関先に鈴蘭が咲いてくれた。

フランスだと、5月1日はメーデーで祝日。
メーデーは1886年の8時間労働要求のストライキから始まり、本来は赤い薔薇が縁起の良い花。
だが、さかのぼる事フランス、ルネサンス時代。シャルル9世が5月1日に鈴蘭をもらってから、この花を送り合う事を流行にしたとか。
しかし確かなのは15世紀、5月1日は"愛のお祭り"だった。当時は王子や王様は、森に入り家を飾る小枝をとりに行ってたとか。
そんな伝統が重なり、白い可愛い花のスズランが5月1日のシンボル・フラワーとなった。

今、フランスの5月1日は、有給祝日。もちろん、病院やホテル業界で休めない業種があるなか、それでも働きたいという人たちのために、"鈴蘭を売って良い"という事に。もちろん無税で。

という事で、5月1日の今日、朝早くから道ばたで鈴蘭の花束を売る"一日花屋さん"が出没。
「幸あれ!」と笑顔で花束を渡してくれる笑顔な一日だ♪


04月28日

イタリア映画祭

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15年目を迎えた「イタリア映画祭」。
久しぶりに九段下のイタリア文化会館へ。

ヨーロッパの南に位置し、イタリア人は陽気!というイメージがあるかもしれませんが、私が感じるイタリアというのは、やはりイタリアの中でも南北格差があったり、男女の差がある国だという事。

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そんな事を象徴してくれたのが、今回のイタリア映画祭オープニングに選ばれた作品、「生きていてすみません!」。

博学で自立している女性が、建築家としてコンペを通過しても、女性だという事で断られる。
どうしても得たい仕事に、最終手段として偽名でコンペに参加。女性らしい心細やかな対応でコンペで優勝するが、自分が主としてでるわけにいかないから、バイトしていたレストランのイケメン社長に変わりになってもらう。しかし、これまたイケメンかもしれないが、子持ちのバツイチ。しかもゲイ...

と、本当に現代社会を象徴しているかの様な設定。
本来ならば悲観的になるべく主題を、監督、主演女優は夫婦という事で生まれる絆でまとめあげ、イタリア地方都市の地元の人たちをエキストラに選び、実際にあった話を喜劇に変えた。

作り過ぎた映画を見る事が多い中、久しぶりに自然体で共感できる作品に出会えた。
たまには映画も良いですね♪


03月30日

今年のお花見


春が近づいてきましたね!
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気が付けば桜の開花宣言があり、あっという間に花開き。

今年はいつもと違ったお花見をしたいと、目黒川クルーズに!

もちろん、予約するのは10日程前。
「満開になってます様に」と祈りながらポチッとクリックする。

そんなドキドキも良いものです(笑)

という事で、満開で気候も良い本日、目黒川クルーズお花見行ってきました♪
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天王洲からクルーザーに乗り、少しずつ目黒川に近づいていく。

元気の良いおばちゃまより、目黒川に架かる橋の歴史や、道の歴史の話を聞きながら、ゆっくりと桜を見ていく。
いつもと違う角度なので、これまた新鮮!
雅叙園前まで、この時期は交通が許可させるそう。

1時間程のクルーズ。
様々な桜の種類を見る事ができ、新品種誕生の話や、目黒川の歴史など聞きながらのお花見。
良かったです♪
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日も暮れ、せっかくなのでと目黒川まで足をのばし。
さっきまで、この下にいたんだ、と思いながら、夜桜も楽しみ♪

今年はゆっくりと桜を堪能しました!


03月28日

五感フル回転な一日

視覚、触覚、味覚、嗅覚、聴覚とフル回転だった一日。

しかも、旧友...というか、パリの小学校1年生以来の同級生と!

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まずは、パリで活躍されているデザイナー、Ryuzo Nakataさんの凱旋コレクション発表へ。
Ritz Carltonの一室にて、ダブル・タワーを前に、シャンパン片手に素敵なコレクションを拝見。
パッチワークの様に、素敵なプリント生地のワンピースと、着心地良さそうな肌触り。
きっと身につけたらワクワクするんだろうな〜って♪

素敵に着こなせる女性を目指すべし!!!
と、夢を見て、次は食!

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六本木Wolfgang's Steakhouseへ。
完璧な、肉食女子3人♪
ビール片手にカウンターで、肉を食し!

感想なんて聞きますか!?
「上手いっ!!」の一言でしょ!!

元気回復、さてさて、次!

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これまた小学校1年生の時からの旧友。
気が付けば、シンガーソングライターに。
う〜ん。シンガー? ロックミュージシャン?? 

なんといえば良いんですかね。
アメリカンロックと違って、フランスで過ごした人の音色には "ノスタルジック" という言葉が似合うのがわかる音と言葉。

とはいえ、お客様との関係は爆笑のLive。
1stステージを終えたばかりだというのに、楽屋にて同級生だけにシークレット・アンコール♪

高校生の頃、一緒にバンドやったな〜なんて思い出しながら、とっても充実した一日が終了。
明日から頑張るぞっ!と。


03月23日

LIVE♪

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素敵なマダムのお誘いで、久しぶりのBlue Note♪

昔は多様なジャンルの音楽を聴いていたが、このところご無沙汰。
あ〜もったいないことをしてるな、と今日つくづく思った。

ボビー・マクファーリン (BOBBY McFERRIN)。

IMG_6841.jpg一瞬で虜に♥
歌というか、魂の声というか...
身体が楽器。

胸骨を叩きながら、音がリズムとなって口から出てくる。
自由に、本当に自由自在に音色を操っていて、「声の魔術師」と言われているのも納得。

今日は約2年続いた「スピリチューオール・ツアー」の最終日。
ツアーマネージャーも出てきて、決して上手いとは言えないが心のこもった歌を歌い。バックコーラスを務めた娘さん、マディソンとのデュオも素敵で。
ボビー家のリビングで友人達が集まり音楽を奏でている、そんな一時を共有させて頂いたかのように、
アットホームで心溢れていたライブ。

こんな素敵な出会いを頂いたマダムに感謝♪


03月17日

ドライブ♪

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初夏の陽気ですね♪
長い長い寒さが続いていたので気持ち良い一日の始まり!!

本日は葉山までドライブ♪
というか、行きたかった展覧会があったので。

それにしても素敵な富士山。
遠く〜に見える、まだ雪で白い富士山。
本当は真ん中に写したかったけれど、邪魔なマンションが写り込んでしまうから...
でも何とも言えない美しい姿。しばらく眺め。
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神奈川県立近代美術館 葉山館。
2003年、高松宮家別邸跡地に作られたそうな。こんな場所があるとは知らずで、ああ勉強不足。
驚くほど中は広くて、ゆったりと作品を観られる素敵な空間でした。

さすが天気が良いので、ファミレスもテラス席が人気。
太陽の光は気持ちが良いですね。

今日のようにのんびりと空を眺めていたのも久しぶり。
体調も回復しつつあり。
もういい加減、色々なトンネルから抜け出したいこの頃です。


03月12日

18年前に戻り...

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久しぶりの日吉キャンパス。
学生の頃、私のキャンパスは湘南台だったが、オーケストラの練習のため公演前は週に3度は通った場所。

背の高い銀杏並木は変わらずで、懐かしいですね〜♪

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学生会館も久しぶりだけれど、変わってな〜いっ!!

という事で、久しぶりに大学オケに参加。
しかも「英雄の生涯」を同じ大学4年卒業公演で演奏するなんて。大学に入学した時に生まれた方々と一緒に演奏するなんて...決して18年振りだと、大きな声で言えないが、色々と思い出しながら♪

そして本日。
久しぶりに慶應ワグネル・ソサイエティーとしてサントリーホールの舞台に。
客席には一緒に演奏した同期が聴きにきてくれてたり、一瞬にして学生時代に戻り。

楽しい懐かしい、一時を過ごしました♪


03月09日

カスレ祭り!

パリから風邪を持って帰ってきた私。
久しぶりに寝込んでました。
「人間って、こんなに寝れるの!?」って思う程。
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でも、今日までには元気付けないとって!

だって、代官山パッションにて、カスレ祭りだから♪

バンダナを首につけて、さぁ始まり始まり!!
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カスレの歌を歌いながらやってくるカスレ番長♪
笑顔がたまらなくて、美味しさ倍増!!

栄養も付けたし、風邪をふっとんでくれるかな?

アミューズ冷たい前菜暖かい前菜 カスレ!!!cassoulet


03月03日

慌ただしく

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あっという間に毎日が過ぎ。

会いたい友達にも会えたし、やるべき事務仕事も終え、久しぶりに家の無事を確認(笑)
朝市にも行けたし、ゆっくりパリも歩いたし、食べたいものも食べたし♪
そして何よりも療養中だった管理人さんの笑顔にも会えて嬉しかった。随分と痩せてイケメンになっていて驚いたけれど(笑)

もっとゆくっり居たかったと毎回思うが、もしかして、このくらいが良いのかも。

またね、Paris♥


03月01日

おばあちゃんの日

フランスにあるCafé Grand'Mèreというコーヒー会社ご存知ですか?
湯気のたったコーヒーをおばあちゃんが差し出してくれる、あのCM!って言っても、フランスのみだし、かなり昔の話(笑)

あの湯気から香りまでもが漂ってきそうで、コーヒー好きになった私。
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そんな会社が発案、1987年から3月最初の日曜日は "おばあちゃんの日" というのができたのです。

丁度ミモザ祭りとも重なり、近所の市場ではミモザを無料で配ってくれる。



IMG_6619.jpg寒い寒いこの時期。
毎日の空が白いけれど、この黄色いお花がやってくると、香りもとても良く、コーヒーを入れながらおばあちゃんを思い出したり。

そんな夜はミニ同窓会。
ロンドン在住人と出張人。皆、パリの小学校仲間。

ちなみに明日はパリ在住小学校仲間とのミニ同窓会。

これがあるからパリも楽しいのです♪


02月27日

影泥棒


IMG_6473.jpgVoleur d'ombre

駅までの道のり。
寒かったので足早に早くバスに乗りたいと歩いてたら、前を歩いてた方が急に振り返って、私を見て...
そして大爆笑。
突然の事で、私の何かがおかしいのか、急に何かを思い出して笑ってるのか…と考えならが、何故かしら謝ってしまった。別に悪い事をしていないのに(笑)
すると、
「私、影が嫌いなの。
一人で歩いてると思ってたのに、2つの影が見えたから。
でも、あなただったのね。」と、また大爆笑。

「そういえば、影泥棒、という小説ありましたね。」と駅まで、そんな話をしながら歩いた。

IMG_6470.jpg市庁舎前の大きなシャボン玉。半年振りのパリで久しぶりの晴天だった一日の始まり。

日曜日の今日は、マルシェ(朝市)に行き、滅多にない青空を満喫しなきゃ!とカメラ小僧に♪

バスを乗り継いで、パリらしい街並を見て回り。
素敵な出会いに微笑み、知らない道を歩いてみたり。

散歩好きにはたまらないパリです。


02月21日

青空見えたかな

やっぱりパリの冬は空が白い。
日も短いので、行動時間がすくなくなる。あっ、それは私だけか(汗;;
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今日はランチにステキな場所へ。
ギャラリー・ヴィヴィエンヌ内にあるワイン・バー。
ボトルを見てるだけで酔いそう(笑) 
カーヴも見せてもらい、美味しいお料理で笑顔になり、外の寒さなんてすっかり忘れ!

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久しぶりの青空だったので、ほろ酔い気分の中しばらくお散歩♪
パリ市庁舎前にはスケートリンクが。ステキ。

そして「パリはシャルリー。 我々もシャルリー」という垂れ幕。

そうだよな....

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と色々考えながらセーヌ川を渡り。

ノートルダム寺院前では、ステキな夕陽が。
泣けてきたので、ちょっと下を向いてみたり。

ああ、パリにいるんだな。


02月16日

久しぶりの

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6ヶ月ぶりのパリ。

何だかドキドキ(笑)

相変わらず空港ではATMの機械が壊れてるし、バスの運転手は携帯片手で運転してるし...
けれど、テロで襲撃されたスーパーの前にはバリケードで花束がいっぱい。街中は、いつもよりか警察/軍隊の姿が多いなと感じたり。

さて、家に到着すると毎回感じる事。

ただただ時が止まっただけの家だ、と。

家具を覆ってるシーツを片付け、一つ一つ、電話からテレビ、オーディオの電源を入れ、血液が流れ始めたかのように、家の中に明るさが戻る。
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日本だと、湿気を感じたり、ポストにはチラシがグチャグチャっと入ってたり...「あああ本当に、しばらく人がいなかったな〜」と感じるんです。

こちらでは、小さなアパートで、時々管理人さんが空気を入れてくれているというのがわかっているからか、前回出た時と同じ状態が保たれている。

外に見える風景も同じ。
冬のパリの空は白い。息も白い...

そんなパリに10日程。
満喫します♪


02月10日

富士山

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東京駅近く、ビルの上からの富士山。
ゆっくり、じっくりと夕暮れを眺めていかった。

この一瞬を覚えておこう...


01月14日

パリが騒がしいこの頃です

1月7日、Charlie Ebdo社のテロ事件で、パリが騒がしいこの頃です。
被害者の皆様のご冥福をお祈りします。
色々と思う事はありますが、そっと心にしまっておきます。

そんなパリからの音楽ニュース♪

いよいよパリ音楽都市に、パリ管弦楽団の新居地となるフィルハーモニー・ド・パリがオープン!

数年前から賛否両論あったのですが...
2002年から4年の工事を終え、再始動!を喜んでいたパリ管弦楽団の元本拠地サル・プレイエル。
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実はここに大きなスタジオもあり、オペラ座バレエ団の先生がユーロピアン・ダンス・センターを主宰。私も小さい頃はここでバレエを習っていて、レッスン後にそのまま下のホールでコンサートを聴くという事も少なくなかった。
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パリ中心の凱旋門近くで、交通の便も良く、気候の良い時などはコンサート後に余韻を楽しみながらパリ見物という事も可能だった。

ちなみにパリ市内の有名コンサートホールといえば;
サイトウ・キネン・オーケストラや早稲田大学交響楽団も公演を行ったシャンゼリゼ劇場。大編成のコンサートもするが、歌劇ものやバロックの登竜門とも言われているホール。
シャトレー劇場は歌舞伎公演も行ったが、今ではブロードウェイ級のミュージカル公演が多く。
東京シティ・フィル公演を行ってくれたラジオ・フランス劇場は、リニューアルされてからはラジオ・フランスのオケ中心だし。サル・ヴォーは、古い、小さいという事で、なかなかオーケストラ公演はできない。そして2つのオペラ座。
実は席数2000を越えるのはシャトレーとバスティーユ・オペラ座。また大編成オーケストラを迎える事が可能なホールは少なかった。

philharmonie_2.jpg「このままでは交響曲は死んでしまう」と言ったブーレーズ。
パリ中心や西に多く位置していたホールだが、この度、音楽都市があるパリ東側18区にJean Nouvel設計による新しいフィルハーモニー・ドゥ・パリが完成した。2400席のホール。これまでコンサートに来られなかった層をも取り入れようと、価格も下げての新しいスタート。
パリ主要駅までの無料バスなどを取り入れたが、交通アクセス、駐車場状況、周辺環境に疑問符が。

さぁ、これからが勝負。 次回のパリが楽しみです♪


01月01日

明けました!

パリにいる頃は、クリスマスは家族で美味しいものを食べ、年越しはシャンパン片手に街へ繰り出し、色んな人と大騒ぎしながら迎える、というのが多かったが、日本では逆。

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年末になると新年の準備で慌ただしく、そして静まりかえる。
そんな感じがする。

そんな我が家も、連日、掃除に明け暮れ、新年の買い出しはモミクチャにされながら賑わっている築地に行き、年を越す頃にはお疲れモード(笑)

あっという間に過ぎ行く一年を振り返りながら、静かにゆっくりと年が変わるのを待ち。
除夜の鐘を聞きながら、近所の八幡様へ初詣。


2015年は新たな大きな出発 新たなる挑戦にしたいと心に誓いながら...


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明けましておめでとうございます
皆様にとって2015年も
幸多き年になるようお祈り申し上げます
どうぞ今年もよろしくお願い致します♪



福本しのぶ  ハープ奏者